読影補助を扱った論文

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Pickup effect of patients with potential radiotherapy indication by Radiographers: An institutional reports in Japan

放射線技師による放射線治療適応候補患者のピックアップ効果 日本における施設報告

 

Abstract レビュー

背景:

日本では欧米に比べて放射線科医が少ない

→放射線治療の適応について議論する機会が少ない

 

目的:

CT検査やMRI検査を行う際に放射線治療の候補となる可能性のある患者をピックアップした。

後に放射線治療専門医が適応の判断 → 効果を検討

 

使用機器と方法:

CTMRI検査施行 → 放射線治療が必要と考えられる症例をピックアップ

放射線治療専門医が放射線治療の適応を以下の分類で判定

1) 放射線治療の適応がない(または現在治療中

2)放射線治療の将来性

3)今後は放射線治療が必要になる

4)1週間後にもう一度画像を見直す(主治医を見積もる

5)放射線治療の当面の適応(電話で主治医に連絡すること

 

結果:

スコア1:16

スコア2:7

スコア3:15

スコア4:13

スコア5:1

スコア4については、脊髄の症状が多かった。

がんを通常取り扱わない診療科での点数5については、検査目的とは異なる部位に腫瘍があり、患者を呼ぶ必要がある場合もありました。

 

結論:

放射線治療の適応は年々増加傾向

→ がんの治療を頻繁に行わない診療科:放射線治療の適応の判断が困難

 

本検討は、診療科ごとの放射線治療の指導・啓発活動につながることが判明した。

CT検査やMRI検査を行っている放射線科技師から放射線治療科への情報提供は非常に有益であると考えられた。

 

 

管理人のつぶやき

これはおそらくStrokeでも同じことが言えると思われる。

種々の画像サインは”見慣れ”が必要だ。

 

そして読影補助のエビデンス化には、「このような検討手法がある」というモデル化になりうるだろう。やはりプロスペクティブにやるしかないだろうと感じる。

 

読影補助に関して様々なアプローチがあり、意見も様々だが、こうしてエビデンスとして蓄積されるのは議論が前進する土台となり大変良いと思われる。

 

参考文献

O, Tanaka. Pickup effect of patients with potential radiotherapy indication by Radiographers: An institutional reports in Japan. Onkologia I Radioterapia