技師的な一般撮影の存在価値
一般撮影ってとかくなめられる
CTとればそれで一発じゃん
とか
骨しかわからないじゃん
とか
いわれるけど
具合の悪い人のところにいって撮れるのはXPだけだからね。
実際救急で活躍するし。
具合悪くてもできる画像診断のフォローはXPですよ。やはり。
だいたいあの分解能には勝てんでしょう。
そして軟部陰影だってしっかりみますよ。
最近の若いDrは軟部陰影の見方がどうもわからないみたいで
骨は大丈夫ですね とか
イレウスないですね とかいうけど
腸腰筋消失してませんかとかいうと途端に「?」の表情をする
それじゃ困るんですよ。
レントゲンを知ってるからCTがわかる
レントゲンの投影像から輪切りを想像すると非常にわかりやすいし
なぜサインがみえないのか
どこに病変があるのかピンときやすい
CTは全て目を皿にしてみるから
見つけに行くような作業だけど
レントゲンはしばしば見えなくなるものを探す
そのこと考えたら
どちらのモダリティもやってれば一番ベスト
そしてレントゲンやってると体表観察するからどのくらいの見た目だと
どんな画像所見になるのかわかりやすく、同時にかなり身につく
ぱっとみるだけで取りこぼすことがなくなる
一番はポジショニング
レントゲンをある程度経験しないとCTもMRIもポジションできなくなる
人体を見て骨の配置を想像する力というのが身につくと思う
ポジショニングが何より大事だと思う。
Fusionするにしても、ただ撮るにしても。
ただ
ポジショニングの重要性ってなかなか数多く論文化されなくて
ここ技師が主張するところなんだけどなっていつも思う。
アーチファクトに関しては多いけど
疾患にそった目線がない
どこにどう荷重をかけるか
筋肉がどういう風に動いたか
水平面がどこになるのか
・・・
なんにせよ
一般撮影はなめちゃいけないって感じです