胸痛評価にCTアンギオを追加する意味

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日経メディカルより

安定型の胸痛を訴える患者を登録して、標準ケア、または標準ケアとCT冠動脈造影(CTA)に割り付けて追跡した、SCOT-HEART試験の参加者の転帰を5年後まで追跡したところ、CTA併用群では、5年間の侵襲的冠動脈造影または血行再建術を増やすことなく、冠疾患死亡または非致死的心筋梗塞の発生率が有意に低下していた。SCOT-HEART Investigatorsのメンバーである英Edinburgh大学のDavid E. Newby氏らは、結果をNEJM誌電子版に2018年8月25日に報告した。

胸痛評価にCTアンギオを追加するメリットは?
安定型の胸痛を訴える患者を登録して、標準ケア、または標準ケアとCT冠動脈造影(CTA)に割り付けて追跡した、SCOT-HEART試験の参加者の転帰を5年後まで追跡したところ、CTA併用群では、5年間の侵襲的冠動脈造影または血行再建術を増やすことなく、冠疾患死亡または非致死的心筋梗塞の発生率が有意に低

 

CTA積極的にとってちゃんと評価しましょうよということです。

撮る側からしたら思うこと

CTA撮って予防に当てられるなら結構だけど

問題はその画像を読める医者が少ない地域があるってこと

一生懸命とったところで「よくわからない」「見慣れてないからなぁ」なんていわれることはある

人不足 医師不足(医師偏重)だしね

 

専門じゃないからと言って専門の医者に紹介する良い医者ならいいけど

専門じゃないのに、画像をみるのなんて誰がみても同じくらいに思ってる医者はちゃんと存在して

技師のモチベーションをかなり落とす一端となっている

読影補助

読影の補助って言う言葉がホットワードかもしれないけど

技師の中では意見がわれる問題でもある

1つは放射線科医みたいに読影すればいい派

1つは追加の画像や追加の断面を作成するのがいい派

どっちもいいことだし、(責任は重いが)個人的にはやるべきだと思うが(行動を繰り返して歴史は作られますから)

前者でも後者でも求められるのは臨床の知識

医師が読めないから、医師が足りないから、さぁ読みましょうってゆうのは少し早計すぎる

実際読もうとすると思考が固まるものです。

この病変を断定してよいのか?って。

 

綺麗にとるっていうのは撮影技術学として昔からあちこちで切磋琢磨されているから

やっぱりたまにはこんな臨床にそくした記事も頭に入れておかないといけない

今撮ったCTがどれほどの価値があるのかどうかってことを。

でも読む気がないところでもこういったことを知ると現場は変わるんだよね。

胸痛の人がきたらCTA撮るかもって思えば、準備が一歩先をいけるし、その分患者さんを待たせない

あと1分遅れていたら の 1分を我々が生み出せるかもしれないってこと

このブログをみたおかげで?笑