脱髄性疾患におけるDouble Inversion Recovery法の有用性の検討
Serial Double inversion Recovery Brain Imaging: Diagnostic Value in the Detection of demyelinating lesion
脱髄性疾患に対する3DDIRと3DFLAIRの視覚評価
皮髄境界に位置する病変は有意に3DDIRで病変認識の評価が高かった
脳幹病変では一部の症例でCSF抑制不良が3DDIRで見られ評価が困難なものもあった
脱髄班は脳室周囲白質・視神経・脳幹・脊髄に好発し細動脈の密度の高い所や髄液に接する所に多い傾向がある
脱髄班は白質だけに限局せず皮質・皮質下も好発部位であるとする報告もあり重要性が議論されている
撮像時間 3DDIR>3DFLAIR
→モーションアーチファクトの増加、体動に起因するCSF抑制不良
新規の病変を探す際に3DDIRは皮髄境界の拾い上げに関して診断の一助となる
日放技誌.2017.64(778).26-36.
管理人の考え
3DDIRは1.5Tではだいたい7分くらいで満足のいく画質になるが、その時間を追加で行う意義はあるのかというと少々疑問である。
やるならFLAIRをなくしてその分少しでも時間を稼ぎたいところではあるが
フォローアップを考えると未だFLAIRが無難といえるだろう。
今後Deep Learningによって状況が変わればよいと期待を添えたい。