オブリークエンコーディング法によるアーチファクトの出現方向の制御-位相エンコード方向のスライス面内の回転
Control of the Direction of Artifacts in MRI Using the Oblique EncodingTechnique: Rotation of the Phase Encoding Direction within the Scan Plane
フローアーチファクトが位相方向へ出現し病変をマスクするが、通常は位相方向のスワップで対応する。
しかし腹部領域ではどちらにスワップしてもブラインド領域を作り得る。
そこでFoVを回転させ(オブリークエンコーディング法)、アーチファクトを任意に斜めに飛ばすことができる。
3次元的に傾斜磁場を作用させることによる。
腹部領域と乳房領域において、回転させた後、有意にアーチファクトがない領域が増えた。
結論として、身体が斜めになったような画像が得られるため、回転を画面上で補正して、通常臥位と同じようにする機能が望まれるとしている。
日放技学誌.2000.56(5).737–742.
現在においては回転補正される機能が標準で搭載されている。
同様に膝などでも管理人としては有用であるとかんがえている。
古い論文であるが、簡便であり効果が高く、再確認しておくべき内容だ。