「互恵的利他主義」
あなたはついつい人の頼みを聞いてないだろうか?
その労力や時間を消費することをトータルで考えずに、ついつい他人との関係性のために動いていないだろうか?
それは考え直した方がいいかもしれない。
人間には元来進化の過程において、互いに助け合いながら生きてきたものが生存してきた歴史があります。
これはチンパンジーにもそなわっており「互恵的利他主義」と呼ばれ、相手が自分の利益になることをしてくれることを期待してこちらも利益を与えるのだ。
つまり肉をあげるから魚をもらうということである。
しかし人間の場合はそう話は単純ではない。
人間は感情に支配される生き物であり、相手が自分の利益を考えて行動してくれるかは絶対的では無い。
それが小さな物事であればなおさらで、ジュースをついでに買ってきたり、車に乗せて寄り道してあげたりのレベルでは、対価として「ありがとう」の言葉一つに内包される場合が非常に多い。
また頻繁に頼みごとを引き受ける人ほど、それを断ると嫌われるのではないかという疑心暗鬼に陥りやすくなる。
しかし実際は断られたところで頼んだ側はたいして気にしちゃいないものだ。
勇気をもって断ったり、断るのが苦手な人はそういう場を察知したら、さっとその場を離れるに限る。
そうすると驚くほどに自分の時間が他人に支配され奪われていることに気づくだろう。
[Think Clearly] ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版